シタテルが、小ロット生産に対応したサステナブル素材の提供を開始した。繊維素材メーカーの倉敷紡績と服飾資材のトータルサプライヤー三景と手を組み、中小企業や小規模事業者がクラウド上でサステナブル素材の購入を可能にすることで普及拡大を目指すという。
アパレル業界では近年、大手企業を中心に地球環境に配慮したサステナブル素材の利活用が進められているが、新素材の開発には多額の先行投資を要する。また、中小企業や小規模事業者は小ロットの生産がメインであるため、バイオーダーで素材を購入する場合は生産の最低条件に満たないケースが多く、小ロットの生産に対応した形でのサステナブルな素材の開発や生産、販売が進まず、普及の遅れが課題となっている。
サステナブル素材は、アパレル業務の生産ワークフローを改善するクラウドサービス「sitateru CLOUD 生産支援」に実装している「生地・附属デジタル管理購入機能」を通じて提供。倉敷紡績がアップサイクルした生地の供給を受け、販売窓口を三景が担う。第1弾として、リサイクルポリエステル素材を軸とした「レニュー(RENU)」や、裁断くずからアップサイクルした倉敷紡績の素材「ループラス(L∞PLUS)」などを用意している。